1.相続人を確定する必要性 遺産分割を行うにあたり、相続人を確定する必要があります。なぜなら、遺産分割は全員の一致で行う必要があるからです。一部の相続人を欠いたまま合意をしても、無効となってしまいます。そこで、だれが相続人であるかを明確にする必要があるわけ…
1.遺産分割とは? 遺産分割とは、遺産を複数の相続人で具体的に分けることを言います。簡単に言えば、この不動産はAさん、預貯金のうち300万円はBさん、預貯金のうち200万円と株式はCさん、というように具体的にだれがどの遺産を取得するかを決めることを言います…
1.亡くなると預貯金は凍結される 預貯金は、名義人が亡くなると、凍結されます。正確には、亡くなったことが金融機関に分かると凍結されるわけですが、一部の相続人による無断引き出しによって問題が起きないように、名義人が亡くなったら相続人は速やかに死亡の事実を金融…
1, 兄弟姉妹間で相続が発生する場合 被相続人に兄弟姉妹がいても、必ず兄弟姉妹間で相続が発生するわけではありません。なぜなら、先順位の相続人がいれば、兄弟姉妹は相続人とはならないかです。すなわち、民法に相続順位が定められており、子がいる場合は、子が相続人と…
1, 寄与分とは 寄与分とは、相続人の中に被相続人の財産の維持や増加に特別の寄与をした者がいたときに、その者の相続分を増やす制度です(民法904条の2)。相続人間の公平を確保するための制度であり、具体的には、遺産総額から寄与分をまず差し引き、その分は寄与者…
1, 相続の相談をするタイミングについて 相続について、どのタイミングで相談するのが良いでしょうか? 多いのは、被相続人が亡くなってから、他の相続人と協議して、意見が合わず、行き詰った段階で初めて弁護士に相談するというケースだと思います。 あるいは、遺産分…
1,問題 被相続人の資産が特定の相続人によって使われたという場合、被相続人の承諾があったかどうかで、議論は大きく変わってきます。すなわち、被相続人が自らの意思で特定の相続人に贈与したのであれば特別受益(民法903条)の問題になりますが、相続人が無断で持ち…
被相続人(亡くなった方)に配偶者と子供がいる場合、配偶者と子が相続人となります。では、子がいない場合はどうなるでしょうか? 配偶者が全部相続するのでしょうか? この記事では、この点について解説します。 (なお、この記事では遺言書はない前提です) 子供がいな…
代襲相続とは 代襲相続とは、本来相続人になるべき者が相続開始時に既に死亡していた場合に、一代後の相続人が相続することを言います。例えば、被相続人の子が既に死亡していた時に、その子、つまり、被相続人の孫が相続人になります。もし、孫も亡くなっていて、ひ孫は健…
事業者の相続の問題 事業をしている人が亡くなると、事業に大きな影響を及ぼす恐れがあります。すなわち、法人であれば代表者が不在になる、個人事業だと判断を下すだけではなく権利義務の帰属主体である人がいなくなる、わけですから、いずれにせよ事業に関する権利義務関…